- Hajime Ito
なぜタバコをやめられないか?
先月タバコの害についてご説明しましたが、「体に悪いのはわかってるけど、なかなかやめられない!」という方は多いです。
なぜタバコをやめることは難しいのでしょうか?
ヒトの脳にはニコチン受容体という部分があり、タバコを吸うと体内に取り込まれたニコチンが、脳のニコチン受容体に結合します。
すると、ドパミンという快楽をもたらす成分が放出されるため、「タバコがおいしい」という感覚が得られます。
しかし、ニコチンが切れてくると徐々にドパミンがなくなるため、イライラしてきます。
このイライラはタバコを吸うことでしか解消できません。
そのため、またタバコを吸ってしまうのです。
タバコに含まれているニコチンによって、このようにニコチン依存症になってしまうと、本人の意志だけではやめるのは難しい場合も多いです。
タバコはアルコールや麻薬のような強力な依存性があるといえます。
当院の禁煙外来に一度ご相談ください。
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