コロナウィルスのワクチンはいつできる?
新型コロナウィルス感染症は、日本においては一旦ある程度収束の方向となっていますが、海外ではまだ感染が広がっている地域もありますし、秋以降に第2波がくるのではないかという懸念もあります。
そこで待ち望まれているのが、ワクチンの開発です。
この文章を書いている2020年6月の段階では、一般に使用できるコロナウィルスのワクチンは存在しませんし、今後有効なワクチンが必ずできるという保証もありません。
しかし、現在世界各国でワクチンの研究開発が急ピッチで進められています。
2020年2月に中国の研究機関が、コロナウィルスのゲノム情報を解析し、全世界に公表しました。
それ以降、アメリカや中国を中心にワクチンの開発競争が始まっており、2020年6月現在100以上の開発プロジェクトが進行中です。
アメリカ政府は、2020年4月、「ワープスピード作戦」と名付けたワクチン開発支援計画を発表。多額の国家予算を投入し、自国企業の研究開発を後押ししています。
現在アメリカのバイオベンチャー企業が開発しているワクチンが、実用化に最も近いのではないかと言われており、年内の供給開始を目指しています。
中国、イギリス、ドイツでもヒトでの臨床試験がすでに始まっています。
日本では、バイオベンチャー企業と大阪大学が提携し、ワクチン開発に取り組んでいるほか、複数の大手製薬メーカーもワクチン開発への参入を発表しています。
日本政府は海外メーカーとも調達の交渉をしているようです。