• Hajime Ito

日本生まれのお薬 スタチン

現在、世界には様々な薬があり、日々患者さんの治療に役立っていますが、過去30年間に世界で最も多くの人々の健康寿命を延ばしてきた薬といえば、「スタチン」をおいて他にありません。​

スタチンとは、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の血中濃度を低下させる作用を持つ薬です。​

スタチンでコレステロールを下げることによって、動脈硬化を原因とする心筋梗塞や脳卒中の発症率が大きく下がることが判明し、これらの予防治療に文字通り革命を起こしました。​

開発したのは日本人研究者の遠藤章氏です。​

もともとカビとキノコの研究をしていた遠藤氏は、体内でコレステロールの合成を阻害する物質を、京都市内の米穀店の白米から分離された青カビより抽出・精製しました。


その後の開発は幾多の障害があったようですが、スタチンは無事商品化され、これまでに数え切れないほどの患者さんの命を救いました。現在も世界中で約4000万人の患者さんに投与されています。​


欧米の医学の教科書には現在も、「米国で心筋梗塞による死亡率が33%減ったのは遠藤博士が発見したスタチンのおかげと言って良い」と、顔写真入りで紹介されています。​

遠藤氏はこの業績によって、いずれノーベル賞をとるのではないかと言われています。​


現在日本では、ジェネリック品も含め多くのスタチン製剤が処方可能になっており、もちろん当院でも必要な患者さんに処方をさせていただいています。

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