日本生まれのパルスオキシメーター
新型コロナウィルス感染症の流行が続いています。
コロナウィルスの感染で怖いのが、呼吸の状態が急に悪化する患者さんがいることです。
そのため、診療の現場で頻繁に使用されているのが、パルスオキシメーターという機械です。
パルスオキシメーターは指に装着するだけで、動脈血酸素飽和度という、体の酸素がどの程度足りているかを示す数値を測定することができます。
従来、動脈血酸素飽和度を測定するには、動脈に針を刺して採血をする必要がありました。
これは当然患者さんに苦痛をもたらしますし、呼吸の状態が刻々と変化する場合は、何度も採血をする必要があります。
そこで、患者さんの苦痛がなく、しかもリアルタイムで動脈血酸素飽和度を測定できないかと考えたのが、日本人技術者の青柳 卓雄氏です。
青柳氏は、ヘモグロビンと酸素が結びついたときの色の違いに着目し、指先の機械で波長の異なる2種類の光を当てることで、動脈血酸素飽和度を測定する原理を発明しました。
約50年前に青柳氏によって発明されたパルスオキシメーターは、今や世界中の医療現場で無くてはならないものとなっています。