top of page

脂質異常症|コレステロール・中性脂肪が高いと言われた方へ

necchusyou_face_boy2.png
necchusyou_face_boy3.png
necchusyou_face_boy2.png

健康診断で、コレステロールが高いと言われました。周りにも高い人たくさんいるし、別に大丈夫ですよね?

LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールが高いですね。これは放っておかないほうがよいと思いますよ。

doctor_man1_1_smile.png

そうですか?

​あのよくテレビでやってる黒○○茶でも飲んどけばいいんじゃないですか?

うーん、それだけでは良くならないです。脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、様々な合併症を引き起こします。

doctor_man1_1_smile.png

なるほど。

でも、いまひとつピンとこないですね。

​具体的にどんな病気になるのですか?

脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などの血管が詰まる病気になりやすくなります。

​脳梗塞になると、麻痺が残ったり、寝たきりになる方もいます。

doctor_man1_1_smile.png
necchusyou_face_boy4.png

​今は症状がなくても、そんな怖い病気になるリスクがあるんですね。

​将来、寝たきりになったらやだなあ。

心筋梗塞になると、残念ながら突然死してしまう方もいますし、治療しても亡くなってしまう方もいます。

doctor_man1_1_smile.png
necchusyou_face_boy5.png

心筋梗塞怖いですね!

​将来のために、今から治療したほうがよさそうですね。

はい。健康寿命を伸ばすために、脂質異常症はしっかり治療したほうが良いと思います。​花園内科では脂質異常症の治療に力を入れています。いつでもご相談ください!

doctor_man1_4_laugh.png
necchusyou_face_boy1.png

よろしくおねがいします!

健康診断で「LDLコレステロールが高い」「中性脂肪が高い」「脂質異常症の疑い」と指摘されたことはありませんか。

脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態です。多くの場合、自覚症状はほとんどありません。しかし、放置すると動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などの原因になることがあります。

豊田市周辺で健診異常を指摘された方、コレステロールや中性脂肪の数値が気になる方は、早めにご相談ください。当院では、脂質の数値だけでなく、年齢、血圧、糖尿病、喫煙歴、腎機能、心臓病・脳卒中の既往などを含めて、総合的に治療方針を考えます。

脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中の脂質の値が基準から外れた状態を指します。以前は「高脂血症」と呼ばれることもありましたが、現在はLDLコレステロールが高い場合だけでなく、HDLコレステロールが低い場合や中性脂肪が高い場合も含めて「脂質異常症」と呼ばれます。

主に次のようなタイプがあります。

・LDLコレステロールが高い
いわゆる「悪玉コレステロール」が多い状態です。動脈硬化との関係が深く、心筋梗塞や脳梗塞の予防を考えるうえで重要な項目です。

・HDLコレステロールが低い
いわゆる「善玉コレステロール」が少ない状態です。HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収する働きがあり、低い場合は注意が必要です。

・中性脂肪が高い
食べ過ぎ、飲酒、運動不足、肥満、糖尿病などと関係しやすい項目です。中性脂肪が高い状態が続くと、動脈硬化や脂肪肝、膵炎などのリスクにも関わります。

・non-HDLコレステロールが高い
総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値です。LDLコレステロールだけでは評価しきれない動脈硬化に関わる脂質を反映する指標として使われます。

脂質異常症の診断基準の目安

LDLコレステロール
140mg/dL以上:高LDLコレステロール血症
120〜139mg/dL:境界域高LDLコレステロール血症

HDLコレステロール
40mg/dL未満:低HDLコレステロール血症

中性脂肪
空腹時 150mg/dL以上:高トリグリセライド血症
随時採血 175mg/dL以上:高トリグリセライド血症

non-HDLコレステロール
170mg/dL以上:高non-HDLコレステロール血症
150〜169mg/dL:境界域高non-HDLコレステロール血症

ただし、これらの数値に当てはまるからといって、すぐに薬が必要という意味ではありません。治療の必要性は、血液検査の数値だけでなく、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞を起こしやすい背景があるかどうかを含めて判断します。

脂質異常症を放置するとどうなる?

脂質異常症は、痛みや苦しさなどの症状が出にくい病気です。そのため、健診で指摘されても「まだ大丈夫」と放置されることがあります。

しかし、LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態が続くと、血管の壁にコレステロールがたまり、動脈硬化が進行します。動脈硬化が進むと、血管が狭くなったり、血栓ができたりして、次のような病気につながることがあります。

・狭心症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・閉塞性動脈硬化症
・慢性腎臓病の進行
・脂肪肝、メタボリックシンドロームとの関連

特に、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満、慢性腎臓病、家族に若くして心筋梗塞や脳卒中を起こした方がいる場合は、脂質異常症をより慎重に管理する必要があります。

治療は「コレステロールの数値」だけで決まりません

脂質異常症の治療では、LDLコレステロールや中性脂肪の数値だけを見るのではなく、その方が将来どのくらい動脈硬化性疾患を起こしやすいかを評価します。

例えば、同じLDLコレステロール 150mg/dLでも、若くて他にリスクが少ない方と、糖尿病・高血圧・喫煙歴がある方、すでに心筋梗塞や狭心症を起こしたことがある方では、目標とする値や治療の強さが変わります。

当院では、次のような点を確認しながら治療方針を検討します。

・LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、non-HDLコレステロール
・年齢、性別
・血圧
・糖尿病の有無
・喫煙歴
・腎機能
・肥満、メタボリックシンドローム
・狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の既往
・ご家族の心臓病、脳卒中の既往
・現在内服している薬
・食事、飲酒、運動習慣

脂質異常症 高脂血症 コレステロール LDL 危険因子 リスクファクター 心筋梗塞 狭心症 糖尿病 CKD 脳梗塞 喫煙 高血圧

脂質異常症の治療

脂質異常症の治療は、生活習慣の見直しと薬物療法を組み合わせて行います。

1. 食事療法

脂質異常症の治療では、まず食生活の確認が重要です。

LDLコレステロールが高い方は、脂身の多い肉、バター、生クリーム、菓子パン、揚げ物、加工食品などの摂りすぎに注意します。一方で、魚、大豆製品、野菜、海藻、きのこ、食物繊維を多く含む食品を意識して取り入れることが大切です。

中性脂肪が高い方は、アルコール、甘い飲み物、菓子類、白米や麺類の食べ過ぎ、夜遅い食事などが影響していることがあります。特に飲酒量が多い方では、中性脂肪が上がりやすくなります。

無理な食事制限ではなく、続けられる形で食事内容を整えることが重要です。

2. 運動療法

ウォーキング、軽いジョギング、自転車、水泳などの有酸素運動は、脂質異常症の改善に役立ちます。

運動は中性脂肪を下げる、HDLコレステロールを上げる、体重や血糖、血圧を改善するなど、生活習慣病全体に良い影響があります。最初から強い運動をする必要はありません。まずは「少し速めに歩く」「階段を使う」「座りっぱなしの時間を減らす」など、日常生活の中でできることから始めましょう。

心臓病のある方、胸痛や息切れがある方、高齢の方は、運動を始める前に医師へご相談ください。

3. 薬物療法

生活習慣を見直しても十分に改善しない場合や、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞のリスクが高い場合には、薬による治療を検討します。

LDLコレステロールを下げる薬としては、スタチン系薬剤がよく使われます。必要に応じて、エゼチミブなどを組み合わせることもあります。中性脂肪が高い場合には、状態に応じて中性脂肪を下げる薬を使用することもあります。

薬を始めるかどうかは、単に「基準値を超えているか」だけでは決めません。将来の心筋梗塞や脳卒中をどの程度予防する必要があるかを考え、患者さんごとに治療方針を相談します。

脂質異常症 高脂血症 コレステロール 食事療法 

家族性高コレステロール血症に注意が必要な場合

LDLコレステロールが非常に高い方、若い頃からコレステロールが高い方、ご家族に若くして心筋梗塞や狭心症を起こした方がいる場合は、家族性高コレステロール血症の可能性があります。

特に、LDLコレステロールが180mg/dL以上の場合や、家族歴がある場合は注意が必要です。家族性高コレステロール血症では、若い年齢から動脈硬化が進みやすいため、早期発見と適切な治療が大切です。

当院で行う脂質異常症の診療

当院では、脂質異常症を単なる健診異常としてではなく、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞を予防するための重要な生活習慣病として診療しています。

診療では、血液検査の数値だけでなく、血圧、糖尿病、腎機能、体重、喫煙歴、心臓病のリスクを含めて総合的に評価します。必要に応じて、心電図検査なども行い、循環器疾患のリスクを確認します。

また、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、慢性腎臓病などを合併している方では、それぞれを別々に見るのではなく、動脈硬化の予防という視点でまとめて管理することが大切です。

豊田市・花園町周辺で、健診でコレステロールや中性脂肪を指摘された方、脂質異常症の治療を続けるべきか迷っている方は、お気軽にご相談ください。

受診をおすすめする方

次のような方は、一度ご相談ください。

・健診でLDLコレステロールが高いと言われた
・中性脂肪が高いと言われた
・HDLコレステロールが低いと言われた
・コレステロールの薬を飲むべきか迷っている
・以前薬を飲んでいたが中断している
・食事や運動でどこまで改善できるか知りたい
・高血圧や糖尿病も指摘されている
・家族に心筋梗塞や脳卒中の方がいる
・心筋梗塞、狭心症、脳梗塞の再発予防として脂質管理をしたい
・他院で処方された脂質異常症の薬について相談したい

よくある質問

Q. 脂質異常症は症状がありますか?

多くの場合、自覚症状はありません。そのため、健診で初めて指摘されることがよくあります。症状がないから問題ないというわけではなく、将来の心筋梗塞や脳梗塞を予防するために、早めに評価することが大切です。

Q. コレステロールが高いと、すぐに薬が必要ですか?

すぐに薬が必要とは限りません。LDLコレステロールの値だけでなく、年齢、血圧、糖尿病、喫煙歴、腎機能、心臓病や脳卒中の既往などを含めて判断します。リスクが高い方では、早めに薬物療法を検討することがあります。

Q. 中性脂肪は食事の影響を受けますか?

中性脂肪は食事や飲酒の影響を受けやすい項目です。特に、アルコール、甘い飲み物、糖質の多い食事、夜遅い食事、運動不足などが関係します。採血が空腹時か食後かによっても値が変わるため、結果の見方を確認することが大切です。

Q. 薬を飲み始めたら一生続ける必要がありますか?

必ずしも一生続けると決まっているわけではありません。ただし、心筋梗塞や脳梗塞の再発予防が必要な方、糖尿病や慢性腎臓病などでリスクが高い方では、継続的な治療が重要になることがあります。自己判断で中止せず、検査結果とリスクを確認しながら相談しましょう。

Q. 食事だけで改善できますか?

軽度の脂質異常症では、食事・運動・体重管理・節酒などで改善することがあります。一方で、LDLコレステロールが高い方、家族性高コレステロール血症が疑われる方、心臓病や脳卒中のリスクが高い方では、生活習慣の改善に加えて薬物療法が必要になることがあります。

Q. 豊田市で脂質異常症を相談できますか?

当院では、豊田市・花園町周辺の方を中心に、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を診療しています。健診で異常を指摘された方、現在の治療を見直したい方、心筋梗塞や脳梗塞を予防したい方はご相談ください。

脂質異常症は、早めの確認と継続管理が大切です

脂質異常症は、自覚症状が少ない一方で、将来の心筋梗塞や脳梗塞に関わる重要な病気です。

健診で指摘された段階で、現在のリスクを確認し、生活習慣の改善や必要な治療を始めることが大切です。

コレステロールや中性脂肪の数値が気になる方、脂質異常症の治療について相談したい方は、当院までお気軽にご相談ください。

医療情報についてのご注意

このページの内容は、脂質異常症に関する一般的な医療情報を提供するものであり、特定の患者さんに対する診断や治療方針を示すものではありません。症状、検査結果、既往歴、内服薬、生活背景によって適切な対応は異なります。

健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方、現在の治療を続けるべきか迷っている方は、自己判断で薬を中止したり変更したりせず、医療機関でご相談ください。

参考資料

・日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
・日本動脈硬化学会「脂質異常症診療のQ&A」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「脂質異常症」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「脂質異常症の食事」
・国立循環器病研究センター「脂質異常症」

執筆・監修

監修:花園内科 院長 伊藤 創 
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定 循環器専門医

最終更新日:2026年7月14日

bottom of page