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糖尿病

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健康診断で、血糖値が高いと言われました。​糖尿病ってよく聞くけど、まだ若いし大丈夫ですよね?

いえ、糖尿病を放置するのは非常に危険です。早いうちからしっかり治療しないと、将来とても困ると思います。

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えっ、本当ですか。。。?

​今は別に体調もいいし、困ってることなんてないんですけど。。。

糖尿病を放置すると、動脈硬化が進行します。それによって色々な臓器に、様々な合併症を引き起こします。

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なるほど。

でも、いまひとつピンとこないですね。

​具体的にどんな病気になるのですか?

糖尿病性網膜症(失明の原因第一位)、神経障害(手足のしびれ)、糖尿病性腎症(透析の原因第一位)、足壊疽(下肢切断の原因となる)などがあります。

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糖尿病が原因の脳卒中や心筋梗塞も増えています。脳卒中は寝たきりになる原因第一位です。

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​今は症状がなくても、そんな怖い病気になるリスクがあるんですね。

​将来、寝たきりになったらやだなあ。

糖尿病の方は、正常な人と比べて、アルツハイマー型認知症に2倍程度なりやすいという報告もあります。

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認知症にもなりやすいんだ!

将来家族に迷惑かけたくないし、ちゃんと治療したほうがよさそうですね。

はい。健康寿命を伸ばすために、糖尿病はしっかり治療したほうが良いと思います。

​花園内科では糖尿病の治療に力をいれています。いつでもご相談ください!

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よろしくおねがいします!

糖尿病とは? 

糖尿病とは血糖値が正常より高くなる病気で、インスリンという血糖を下げるホルモンの分泌が不足していたり、効きが悪くなることで起こります。

糖尿病は初期症状に乏しく、ほとんどの方では症状が現れることなく進行します。

口渇、多飲、多尿、体重減少などの自覚症状が現れたころには、ある程度進行しています。

血液検査で、以下のような数値の方は糖尿病の疑いがあり要注意です。

・HbA1c≧6.5

・空腹時血糖≧126

・食事の時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)≧200

​ 

糖尿病を放っておくと 

血糖コントロールが悪い状態が長く続くと、眼、腎臓、神経に障害が起こり、失明したり、人工透析が必要になる場合があります。

また、糖尿病を放置すると徐々に動脈硬化が進行します。

動脈硬化が起きた血管は、もろく破れやすくなり、さらに内腔が細くなって詰まりやすくなります。

その結果、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクが高くなってしまいます。

​また、足の血管も詰まってくるので、足の組織が徐々に壊死して、足を切断しなくてはならない場合もあります。

 

糖尿病 合併症 網膜症 腎症 神経障害 脳梗塞 狭心症 心筋梗塞 動脈硬化 下肢閉塞性動脈硬化症

糖尿病の治療 

糖尿病を治療する目的は「血糖の数字を下げること」ではなく、上記のような重大な病気になるのを予防することです。

治療の方法は、①生活習慣の改善、②薬物治療の2本柱です。

生活習慣の改善

食事療法

糖尿病の方にとってどのような食事療法がベストか、ということは医師の間でも意見が分かれていますが、ある程度の糖質制限をしたうえで、良質な野菜、魚、大豆製品などの植物性タンパク質を多く摂取するのが有効と思われます。

糖質量を、朝40g+昼40g+夕40g+間食10g=合計130g程度に制限します。

​あまり厳密に考えず、大体の目安としてください。下図を参考に主食を少し控えめにするとよいでしょう。

糖尿病 糖質制限

​お菓子やジュースには非常に多くの糖質が含まれています。間食にこれらを摂取することはなるべく控えましょう。

糖尿病 糖質制限

既に糖尿病の薬を飲んでいる方やインスリンを使用している方は、安易に糖質制限を行うと、低血糖を引き起こすため危険です。必ず医師に相談してください。

運動療法

  

エネルギー源としてカラダに蓄積されている体脂肪が使われる有酸素運動が効果的です。

例:ウォーキング、ジョギング、水泳など。

 

週3,4回程度、1回20-30分程度かけて行うのが望ましいです。ただ、無理はしないでください。

長期間継続することが最も重要です。自分の生活の中に習慣として運動を取り入れましょう。

また、病状によってはあまり運動できない場合もあるので、ご相談ください。​

糖尿病 運動療法

薬物治療

薬物治療は生活習慣の改善を行った上で始めるのが基本です。

薬も様々な種類があるので、患者さんごとに最適と思われるものを処方します。

糖尿病 薬 ビグアナイド チアゾリジン SU薬 スルホニルウレア グニリド DPP-4阻害薬 αグルコシダーゼ阻害薬 SGLT2阻害薬

糖尿病ガイドラインより

薬を飲むことに抵抗がある方も多いかと思います。

しかし、生活習慣の改善を行った上でも血糖が高い場合、放置するのは危険です。

​患者さんと相談しながら、最適な薬物療法を行っていきますので、お気軽にご相談ください。

​文責: 循環器内科専門医 伊藤創

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