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血圧の薬を飲むと副作用が心配?循環器内科専門医が解説します。

執筆者の写真: Hajime ItoHajime Ito

更新日:2020年12月29日


「今年の健康診断でも血圧高いって言われた。。。そろそろ薬飲まなきゃだめなのかな。。。でも副作用が心配なので飲みたくない!」

こう思われている方は多いのではないでしょうか?


 

高血圧の薬の主な副作用とは?


確かに人によっては薬を飲むと副作用が出る場合があります。


まず、どんな薬でも、さらに言うと薬以外のサプリや食品など、体内に入れるあらゆるものに共通して言えることですが、飲んだものが体内でアレルギー反応を起こして蕁麻疹や薬疹という皮膚反応などが出ることがあります。

アレルギー反応を起こした場合は、その薬は飲めませんので中止する必要があります。


血圧の薬と一言でいっても、作用の仕方によって様々な種類の薬があり、それぞれの種類の薬に特有の副作用というのもあります。例えば以下のようなものがあります。


ACE阻害薬:空咳、血管浮腫

カルシウム拮抗薬:浮腫

利尿剤:低ナトリウム血症、低カリウム血症

β遮断薬:徐脈

など


上記のような副作用は飲んだ方全員に起こるというわけではなく、その頻度は決して高くありません。

薬を処方した医師はこのような副作用が出るかどうかを診察や血液検査などでチェックしていますので、何か問題があればすぐ対処できます。


週刊誌などで、「血圧の薬で認知症になる」などの記事を見かけて心配される方もおられますが、根拠が乏しく信頼性の低い情報です。

むしろ血圧が高いことで、認知症になりやすくなるという報告もあります。


必要な人が血圧の薬を飲まないとどうなるか?


血圧が高いまま放置すると、動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓病、腎臓病になるリスクが非常に高くなります。

これらは命に関わる病気であり、一旦なってからでは遅いため、予防することが非常に重要です。

高血圧を長く放置すればするほど、その影響は積み重なっていき、元に戻すことはできなくなります。


薬の副作用にはもちろん注意が必要ですが、薬を飲むことはそのリスクを上回る大きなメリットがあります。


血圧が高いと言われた方は、是非医師にご相談ください。

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